阿蘇くまもと空港 新旅客ターミナル (Part 2) 搭乗待合エリア

Part 1 はこちら

飛行機に搭乗する時の保安検査場の中(搭乗口側)は制限エリア(区域)と呼ばれ、飛行機機内と同様に持ち込める手荷物に厳しい制限がある(ハサミ、カッター、ライターがダメのような内容)。
この制限エリアを熊本空港では「搭乗待合エリア」と呼んでいる。

Part1で書いたように、熊本空港の「搭乗待合エリア」は私の知る限り日本で一番充実した空港である。Part2ではこの搭乗待合エリアについて詳しくレポートする。

 

搭乗待合エリアの詳細

搭乗待合エリアは、いわゆる物販土産店エリアと、熊本の人気店を集めた「デパ地下ゾーン」、フードコートの大きく3つのエリアからなっている。

保安検査場を過ぎると、少し広めの通路の沿って歩いて行くと、物販土産店エリアが続き、フードコートへ繋がっている(フードコート前に航空機の搭乗口がある)。

保安検査場から細い路(路地のような)を入ると「デパ地下ゾーン」で、あたかもデパートの地下の食品売り場の様な比較的小さめの店舗が集まっている。

観光地の総合土産店舗と、デパ地下エリアの様な専門的なショップで買い物をして、最後に搭乗口に一番近いフードコートエリアで食事、喫茶などを楽しんで搭乗時間まで待つという流れは非常に良いと思う。

 

国際線利用時も同じ搭乗待合エリアを使うことが出来る

この搭乗待合エリアのもう一つ凄いところは、国内線、国際線どちらの保安検査場から入っても利用することが出来る事である。

普通の空港では、国内線と国際線の保安検査場や制限エリアは全く別でそれぞれにテナントなどを置く必要がある。熊本空港の搭乗待合エリアは国内線の搭乗口の前に設けられているが、国際線の保安検査場からもアクセスすることが出来る。

つまり、国際線利用者も同じショップで買い物が出来ると言うことになる。

これにより、国際線(便数は少ない)エリアに個別に店舗を設ける必要が無くテナントの運用にもメリットがある。

ただし、国際線との接続口にはゲートがあり、おそらく搭乗券などの確認が必要になると思われる。
国際線のエリアには免税店があるが、この免税店には国内線の利用者は行かれないようになっている。

 

店舗の一覧などは熊本空港のホームページ(まだ新旅客ターミナルの詳しい情報は掲載されていない)からリンクする予定である。

 

搭乗待合エリアで気になるところ

これから航空機を利用する方には非常に便利かつ、楽しい時間を過ごせることは間違いない、しかしながら幾つか気になる点(残念な点)を書いてみる

1.見送りの知り合いと搭乗前に食事したりするスペースが少ない、搭乗客に特化している

2.保安検査を受けた後に色々と買い物が出来る為、手荷物が増える→つまり機内に持ち込むお土産の袋が増える事になり、機内の収納スペースで問題が生じる可能性がある

3.国際線利用者も買い物が出来るので、生ものなど、国外に持ち出せない物が手に入る可能性があり、出国後、到着地の税関などで没収をくらう可能性が心配である

4.アジア系(特に中国?)の観光客は、いわゆるドラッグストアで帰国時に爆買いする傾向があるらしい。※これは羽田空港国際線ターミナル直結の羽田エアポートガーデンでの取材情報
搭乗待合エリアにはいわゆるドラッグストアは無いようであった(コンビニは1階にあったが)

 

 

 

 

2023年3月21日