2023年2月1日

  •  1月31日にグランドオープンした「羽田エアポートガーデン」を数日前に取材させていただいた。

    空港に遊びに行ける商用施設

     空港の商用施設は、搭乗前の買い物や食事のための場所が多い。遊びに行ける国内空港は、新千歳空港、伊丹空港が代表だと思うが、「羽田エアポートガーデン」は敷地が非常に広いという分けではないが、遊びに行ける空港施設と感じた。

     インバウンドを主な客層と想定しているため「日本のお土産」が充実していることは言うまでもないが、空港に買い物に行くというような使い方が出来そうであった。

    ターミナルから足を進めてみよう

     場所は羽田空港第3ターミナル(国際線ターミナル)到着ロビー階(2階)から連絡通路で接続している。

     住友不動産が運営する複合商業施設で、ホテル、天然温泉、ショッピング、レストラン、イベントホール、バスターミナルなどがある。同社の同様の業態は「有明ガーデン」(東京都江東区有明)がある。

     第3ターミナル到着ロビーから、連絡通路を進むと、通路には15店舗のショップが出迎えてくれる。メインフロアーまではかなりの距離があるが、店舗を覗きながら進めば、遠いと感じることはなさそうである。メインフロアーの2階に着くと、コンビニ、ショップと、ホテルの入り口がある。

     ホテルの入り口を進むとその奥に温泉施設(12階)への直通エレベーターとホテルのフロントへつながるエスカレーターがある

     ショップは「羽田参道」と名付けられたスーベニアショップが並ぶ。

     その先にはアニメキャラクターのグッズ、その他各地の名産物を扱うショップがある。一番奥にはタリーズコーヒーがある(あまり広くないが唯一のカフェ)

     中央部は吹き抜けになっていて、1階フロアのホワイエが望める。

     一番奥にはマツモトキヨシ(割と広い店舗)がある。

     中央部にあるエスカレーターで1階に進むとレストラン群(10店舗程度)と「大江戸フードホール」と呼ばれるフードコートがある。ホテルのカフェダイニング(夜はバーラウンジ)もあり、レストランは充実している。

     また、「ベルサール羽田空港」という同社が運営するイベントホールや会議室がある。

    一般車の駐車場の他、リムジンバス(高速バス)のターミナルと、路線バス(団体バス)のターミナル(2カ所)が併せて15台分くらいあり、非常に充実していた。

    お奨めの店舗

     いまや旅行や出張の必需品となっているガジェットの充電器やモバイルバッテリー、ケーブル類などを準備(持参するの)を忘れて空港の売店などを探し回ったという経験がある方も少なくないと思う。

     空港ターミナル内の売店でも扱っているところはあるが、羽田エアポートガーデンの「HANEDA COLLECTION」にはAnkerの実店舗がある。Ankerといえば充電器やモバイルバッテリーの有名ブランドであり、信頼性が高い商品が数多くあると言えよう。このショップは胃空港で「あっ!忘れた」という時に役にたつと思われる。

     後述するように空港ターミナル(特に国内線)からは離れている施設であるが一番遠い第2ターミナルからでも無料連絡バスを使うと片道10分程度だから、第3ターミナルの乗り場から店舗までの時間(5-10分)を考えると急げば50分くらいで購入できそうである。

     コクヨの専門店舗「KOKUYODOORS]も面白い文具類ノート類を扱っている、一通りの文具もそろえることが出来るから、こちらもお奨めである。

    空港ターミナルから少し離れている立地は少し集客が厳しいかも

     第3ターミナル(国際線)からは約5分程度離れた場所にあり、大きなホテルはあるが、空港利用者の公共交通機関(京浜急行、東京モノレール、バスなど)の駅とは少し導線が離れている。

     路線バスや高速バスのターミナルもあるが(2023年1月末現在)まだこのターミナルを使う路線は数少ないようである。この様な状況だと来客数が伸びていくのかが気になるところである。

     本来は、この施設は2020年に開業予定で、東京オリンピックの集客を期待していたものであろう。そう考えると非常に大変だった3年間であるが、これから好況になることを期待したい。